2010年11月11日木曜日

旅日記<7> - ガーキンとグレートコート

画像が横に並ぶといいのだが...。
 
同僚のT先生とヘルシンキにある教会の話をしていたときのこと。見に行くのな
ら、冬だろうと言われた。冬が厳しいからこそ、その期間が長いからこ そ、そ
の時期に行くべきだ。そうでないと本当の姿がわからない。
 
ガラスのビルが増えて、それでいいのかという話で行くと、今日のようなどんよ
りとした小雨交じりの天気の時こそ、その真価を問う絶好の機会と見な せなく
もない。
 
ガーキンは、灰色だった。何しろ一面の曇り空で、それを映し出してしまうのだ
から、道理なのだ。一方、グレートコートの方は明るい。空が灰色では なく明
るい白に感じられるようだ。
反射と透過。そこには、これだけの可能性の違いがある。
 
私は、ひとまずグレートコートの方を押したい。この冬の寒空の中を来訪する者
達に、安らぎを与えるであろうから。

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