2010年1月25日月曜日

理系か文系か、迷える16歳の娘に向けて その8

中学の同級生のM君は、サッカー高校選手権で優勝したね。頑張ったんだね。年
代別の日本代表候補でもあるそうだから、将来有望。だけど、彼のお父さんは、
サッカーで飯が食えるほど甘くはないからと、きちんと勉強するように諭してい
るそうだ。確かに、大きな怪我をしただけで、夢は急速に萎んでしまう可能性
だってある。一つのことに集中することはリスキーだ。

今の段階で将来を「これしかない。」と絞ってしまうのは、同様にリスキーだ。
野球だって、サッカーだって、プロとして人がうらやむ給料を稼いでいるのはご
く一部。後は、サラリーマンより安い給料で夢を追いかけているだろう。
将来を考えるとき、「どうやって金を稼ぐか?」は、少し考えておいた方がい
い。工学部などは職業に直結しているように見える。国文学のようなものは、教
員くらいしか直接的な繋がりは見えない。法学や経済学は、一般企業が目に浮か
ぶので選択肢に昇る企業は幅広いだろうが、職域としてはホワイトカラー的にな
るだろう。
学問分野を選択した後、どうやって自活していくか。
 
以前読んだ本に、自分の将来を漠然とイメージしてみるといいということが書い
てあった。室内に籠もって仕事をしているのか、外を歩き回っているのか、お店
で接客しているのか。スーツを着ているのか、作業服を着ているのか。
そういうことも、将来の職業をイメージするときに役立つと思う。

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