2009年10月30日金曜日

右肩下がりの街

午後に建築会館で会議があったのだが、ちょうど新宿あたりでお昼ご飯を食べれ
ばよさそうだった。西武新宿線を利用する私には食事の種類ごとにいくつかなじ
みの店がある。ラーメンならここ、スパゲティならここというように。今日はカ
レーが食べたい気分だったので、トコトコと歩いてカレー屋を目指した。
カレー屋の入っているビルの前まで来て唖然とした。店がなくなっていたのだ。
うーん、不況の煽りか。
 
私は混雑が嫌いで、B級グルメだから、そこそこの値段で満足のサービスを受け
られる店が好みだ。今、そういう店は減少しつつあり、もっとお金は掛からない
が品もないという店が増えつつある。新宿を歩くと、そういうことを感じる。
 
経済が傾いてくると、必然的にそうなってくる。ニーズに合わせて街も変化する
のはしょうがないのかもしれない...などと考えていてふと気づいたのが、そ
うすると街並みがガタガタになるのではないかということだ。高級店ほど不況の
影響を受けるとすると、高級店がなくなって、大衆的な店に変わっていく。右肩
上がりの時は、こぎれいな店が増えていき、あるテイストを持つに至った街。そ
れが右肩下がりになると、下品な店が街並みに埋め込まれていくことになる。い
や、なぜかそういうところに進出してくる店は下品なことが多い。
 
街並みの調和というのは脆弱で、ちょっとした外乱でガタッと来てしまう。それ
が確実にやって来つつある。
そのことを感じて、少し暗い気持ちになった。
 

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