2009年6月18日木曜日

お金と職場環境

学科で取得できるある資格は、現場での実習が必須となっている。それで、受け
入れ先に年に一度程度、挨拶に行く。それはアパレル系の資格なのだが、専門か
らすればお門違いの私にもその任が廻ってくる。
 
いくつかの企業や研究所を廻って感じたのは、いい雰囲気のところは給料が安そ
うだということだ。おじさんと女性職員が仲が良さそうだったり、それなりに融
通が利きそうな職場は、内装は古いままだったりする。制服がモダンでないこと
も多い。
 
私は「24時間働けますか。」に近い企業に勤務していたから、その違いを感じて
しまう。あれだけ有能な人達が人生の大半の時間を仕事に費やしているのであれ
ば、それは高給取りでなくてはおかしいよな、と思う会社であった。先輩の営業
さんには、どうぞたくさんお金をもらってください、と思ったものだ。
お金をたくさんもらえるなら、普通、別の何かが犠牲になっている。両方得られ
るうまい話はそうそうない。だから、就職活動中の学生が自宅生であれば、「職
場環境を重視して選ぶのも手だよ」と話すことがある。

幸い、今年の4月に就職した卒業生達は職場に恵まれたようで、何通かもらった
メールには、「人間関係が良く上司や先輩に恵まれたので」という言葉が記され
ていた。四季報には載らないそういったことが、日々の生活の安寧に大きく影響
すると思う。

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