2009年5月21日木曜日

やる気に頼るな、仕組みに頼れ

先週末の新聞、勝間和代さんの連載コラムにこう題された文章が掲載されていた。
 
「毎朝ジョギングする」というような目標を立てても、結局は朝起きられないこ
とが続いて自己嫌悪に陥る可能性が高い。それなら、スポーツジム、それも会社
の近くか自宅の近くで通った方が長続きする可能性が高い。さらに言えば、自宅
を駅から少し遠くにして歩かざるを得ないようにすれば、確実に続く。そういっ
たニュアンスである。
 
私は「お金を貯めたい」という助手にこの手の話しをしたことがある。家賃の安
いところに住む、携帯電話は持たない、そういうことをすれば確実にお金は貯ま
る。自分でケチるのは大変困難なことだから貯まらないよ、と。
彼女は私の提案を拒否し、快適でセキュリティのしっかりした駅から近いマン
ションを選び、遠距離の彼に電話をしたのだった。もちろんお金は貯まらなかった。
 
そうなのである。お金を貯めようというのは、実は大した目標ではなかったの
だ。他のことが優先されるのだから。ダイエット宣言と同じで、それを気にして
いると公にすることが大事なのであって、実際には実行できなかったからとて、
大した損害があるわけではない。
 
だからこそ、有言実行は難しいのである。
勝間さんのアドバイスも私のアドバイスも、その目標にリアリティがなければ、
実行に移されない。ということになると、目標をどれだけリアルに設定できるか
が人生を決めると言えるだろう。

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