2009年5月20日水曜日

うらない、信じる?

「新宿の母」というのがブームだった頃があった。
伊勢丹あたりに長い列ができていたのは、皆、彼女に占ってもらうためだったの
だ。伊勢丹の角を曲がっても続くような、そう100人待ちの時もあったのでなか
ろうか。
占いの力ってすごい!
 
大学1年の時、同級生が学園祭でうらないをやると言い始めた。そんなことでき
ないと私は遠巻きにしていたのだが、割と盛況だったらしい。うまいこと金儲け
したはずだ。中心人物に聞いたところ、極意は最初の掴みだということだった。
「女子大生が占いコーナーにやってくるのであれば、恋の悩みか友人関係の悩み
に決まっている。だから、ちょっと話しをして、どちらか可能性の高い方をずば
りと決めつける。それさえ当たれば、後はどうとでも取れることを話していけ
ば、みんな当たっていると解釈してくれるんだよ。」とのことであった。彼の洞
察力に感服したものだ。
 
「あなた最近、嫌なことがありましたね。」 そう、誰でも1つや2つ、嫌なこ
とを思い出せるものなのだ。でも、「うわー、あたったー。どうしてわかった
の。」となる。そのためには、最初に「当たりそうだ。」と思い込みたくなる傾
向、「構え」を作り出す必要があるのだ。
 
...うらないなんて、そんなものなのである。
 
選択肢が2つあってどちらとも決めかねるという状況は、どちらも正解になり得
るし、不正解にもなり得る状況なのである。だから、背中を押してあげればい
い。「頑張ってやろう」という気になれば、結果は占いの通りになる可能性は高
い。そういうことも当たる占い師は理解しているだろう。

ま、当たらなかったときの言い訳にも心理戦術を用いたものがいくつかあるよう
だが、それは別の時にでも。

PS.
私は基本的には占いを信じないけれども、信じて努力をすることが大事なときは
あるので、人が話したことを信じてやってみることはある。

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