2011年9月25日日曜日

手許供養 - 遺石について

父が他界して9ヵ月が過ぎた。
春のお彼岸には墓を建立するはずだったが、私のデザインと墓石屋の実施図面の
乖離が大きく、デザインが決まらずに延び延びになっていたところで、 妻が一
つの新聞記事を見つけてきた。お骨を溶融して石にするというサービスを知っ
て、妻の骨から3つの石を作り、自分、息子、妻の息子の3人で分 けたという
話であった。
 
たぶん、「骨」、「石」程度の検索ワードであったが、戸田葬祭サービスが開発
した「遺石」にたどり着いた。ダイヤモンドにするサービスはいくつか あるよ
うだが、石にするサービスはここだけのようだ。
 
私のように、郷里から離れた長男にとって、郷里への墓参りは歳を取るほど億劫
になるものだろう。まして、「家」などという考え方に馴染みのない息 子の世
代には意味が見いだせなくなる可能性が高く、孫に取っては「関係ない」であろ
う。そう考えると、墓という制度・形に縛られるより、手元供養 という形の方
が、心が落ち着く。
 
ひとまず、母の元に届けた遺石であるが、妹と私の代になった時にはどういう形
がいいのか。もう少し時間を掛けて考えてみたい。残った遺骨も、しば らくは
そのままである。
 

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