先週、末娘が6歳になった。うちでは、近所にある妻の実家と合同で誕生会を開
くのが恒例になっていて、10人分の食事を用意し、ワインを飲み(もちろん大人
だけですよ)、ワイワイやることになっている。うまくしたもので、誕生日は割
と一年中に分散している。
娘が「ミートソースのスパゲッティが食べたい」というので、父は一肌脱ぐこと
にした。「した」というか、それ以外の選択肢はない。何しろ「最後の恋人」か
らのリクエストである。はりきって作ろう。そう、手打ち麺のミートソース・ス
パゲッティはお父さんの定番料理なのである。
私は昔から「お父さんの○○が食べたい」という料理を3つくらいは作るという目
標を立てていた。共働きだった母に小さい頃から少しは料理を手伝わされたから
か、男女平等という言葉に踊らされたのか、下宿生活の時にほんのちょっと料理
したからか、何となくそう思うようになった。
パーティの準備を一手に引き受けては妻の機嫌も悪くなろうというもの。楽しい
パーティにするためにも、ここは一つお父さんの出番である。
一番上の娘にリクエストされたことがあるのは、そのスパゲティと水餃子。昨年
は研究室で水餃子パーティをやってみたが、これは皮を手作りするからうまい。
スパゲティと同じ理屈。
甥のお好みはカルボナーラ。ソースのとろとろ具合の見極めに若干の熟練がいる。
これで3品にしてもいいのだが、先日、飲みながら教わったT先生のカレーを、
うろ覚えながら再現してみたら、息子が一口食べて、「うまい!」
いい息子だ。これでだいたい目標は達成したことになろう。(塚原先生、謝々)
カレーを作った日は、妻が一日留守にした日であった。お昼も夜もきちんと作っ
たら、「これで安心して家を空けられるね。」
いや、そういうことではなくて、たまには家族を喜ばせようと思って作っただけ
でして...。
料理はさじ加減が難しい。
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