2010年4月13日火曜日

「ルポ 貧困大国アメリカ」をパラパラめくって

立ち読み5分書評。
 
「アメリカには、なぜ兵隊がいるのだろう。アフガニスタンやイラクに行って危
険な目に遭うのがわかっているのに。」
→「今日、食べるものがなかったら、賭をしたくなるものさ。日本だって、就職
難が続けば、自衛隊志願者が増えるだろうよ。」
 
「アメリカ人は、なんであんなに肥満が多いんだろう。」
→「日本で一番安上がりな食事を考えたことあるかい。カップラーメンを3食啜
ることだろう。そういうジャンクフードは、カロリー満点なのさ。アメリカだっ
て同じだよ。」
 
こんなようなことだ。対岸の火事では済まされない話のような気がする。

私は小学生の頃から、資本主義はおかしいと感じている。だって、働かなくても
お金持ちはお金が働いてくれるから、働いている人より儲かるとか、儲けるため
に人より働くと疲れるけど、働かないと食に(職に)ありつけなくなるから結局
終電が目安になるとか、転勤したくないのに転勤させられるとか、何かへんじゃ
ない。
まあ、転勤は主義のせいではないかもしれないが...。
 
民主主義とセットで考えられてきた資本主義だが、本当は別物なんじゃないだろ
うか。資本家に搾取されていないとしても、会社というシステムを生きながらえ
させるには、細胞たる従業員は使い捨てされるしかないのじゃなかろうか。つま
りは、被支配者層に成り下がる運命では!?
 
共産主義は、農業や初期の工業のモデルとしてはまあまあ適合していたような気
がする。資本主義は、その後の工業とサービス業の時代をうまくリードしたかも
しれない。しかし、情報化社会かつ国際化社会の経済モデルとしては、破綻寸前
のような気がする。人々の幸福を保証しないモデルだと思うのだ。
 
このあたりになると、良く考えないと話ができなさそうで、そして、いつもそん
な考える時間は取れなくて、たぶん能力も充分ではないので、立ち消えになって
しまうのだが...。
 
立ち読みしたのは某大学の図書館。お昼を食べに食堂に行ったら、学生は皆、
カップラーメンを啜っていた。
日本、大丈夫!?

http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4004311128_1.html
岩波新書
ルポ 貧困大国アメリカ
堤 未果【著】
岩波書店 (2008/01/22 出版)
207p / 18×11cm
ISBN: 9784004311126
NDC分類: 368.2
価格: ¥735 (税込)
 

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