建築学会で仙台に来ている。
仙台メディアテークは、四角いガラスの箱に階層のようにゆらめく鉄パイプが組
み合わされたチューブ状の柱が13本。伊東豊雄の名前を益々有名にした建物だ。
訪れてみて感じたのは、今の説明で尽きているということだ。ガラスの箱であ
り、チューブがぽっかりと存在している。それがメディアテークの空間だ。
チューブがパイプでできているが故に向こうが透けて見える。だから空間全体に
透明感がある...というか閉鎖感がない。それが此処の空間なのだ。そうであ
れば、図書館の棚も低く抑えたいだろうし、薄手のカーテンでバックヤードを仕
切るだけにもしたくなるだろう。家具も四角四面ではなくて曲面を多用したもの
になるだろう。
そういうことが一挙に納得できた。
なるほど、名建築である。
メディアテークができるまでを紹介したパネルがあった。その最初にスケッチら
しきものがあった。
そこには「徹底的にフラットスラブ、海草のような柱、ファサードスクリーンの
3要素だけをピュアに表現する」とあった。
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