酒田での朝。みんなを連れて行くべきかどうかチェックするのに、主な見所をド
ライブした。その結果、ほとんどはわざわざ訪れなくてもいいかなという判断と
なった。
ガイドブックの写真は、もちろん訪問意欲をかき立てるように撮ってある。しか
し、地方の衰退した都市がやっと見つけ出した・作り出した訪問候補であるか
ら、どうしても訪れなければというクオリティではないことも多い。
気になったのが、それらは点としての見所であり、線や面として展開されていな
いということである。近年、その町ならではの名物・名所を見つけて町興しに使
うということが頻繁である。それは一つの手法であるが、その後はどうすればい
いのか。
やはり、あるまとまりが必要なように思う。
川越は、それで成功した事例だろう。蔵作りの街並みをストリートとして線的に
整備し、菓子屋横丁は小さいけれども面的に作っている。こういうことができな
いか。
しかし、商店街はそれどころではないようだ。シャッターを下ろした店、虫食い
状に拡がる駐車場で線が分断されて行くのが常だからだ。
それでは、点で整備しても魅力を作り出せるのか。...私の考察は、ひとまず
ここまで。この後は時間を掛けないといけない難しい話題になる。逃げ出すこと
にしよう。
PS.
本当は、観光に寄与するような場所は町のごく一部に過ぎないのだから、そして
町の活動のごく一部に過ぎないのだから、やはり普通の生活をベースと考え、そ
れをどうしていくか考える必要があるだろうということが言いたかった。
そして、古びた建物の並びを見るに付け、老化していく町に有効な施策を考える
必要性を感じ、それを考察の対象としようという呼びかけをしたかった。
老いた魅力を持つ人は確かにいる。同様のことが町でもあり得ないか。活気溢れ
る訳ではないが、落ち着いた魅力を持った町を熟成できないか。何とかできない
か。そういうことを思う。
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