2011年10月10日月曜日

日本版スローシティ

最近、商店街など歩き回って観察しているのだが、先日、佐世保の「さるく
403」商店街に行った時に、ネットで見つけたのが著者である久繁哲之介 氏の
ペー ジだった。

この本は、巨大資本が街に乱入してくるのを良しとしない、もしくは地方が衰退
していくのをしのびないと思っている人に取っては必読の書であろう。 うー
ん、こう書くと本当ではないか。街づくりということを少しでも考える人には一
読を勧めたい。

以下、いくつかの記述・内容を抜き出してみる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「成功の事例、その実現手法」が欧米の場合、そのライフスタイルに合っている
から成功するのである。手法だけ真似ても、日本でうまくいくわけがな い。

イタリアやパリでの散歩(パッセジャータなど)は、都市や人と交流する舞台で
服装にも気を遣うが、日本では健康のためなので、ジャージ姿である。 日本で
は散歩で都市が活性化するわけはない。

車を移動の手段と考えて、公共交通を整備すればいいか。いや、地位やステイタ
スと関わるヴィブレン消費なのである。その視点を持たないと、政策を 見誤る。

グローバル・リテイラー(有名なチェーン店)は地域経済の活性化に寄与しな
い。一括購入して他地域から運び込んだものを、パート・アルバイトを 使って
売りさばく。ローカル・リテイラー(地元の商店)は、地元産の物を扱い、正社
員を雇って、地域内で雇用創出とお金の循環と税金の納付を担 う。

西欧はカップルが単位として動く。そういう街は美しい。
日本は男の街、女の街ができつつある。恋愛マーケティングは成立しない、カッ
プル減少社会である。

男性が稼ぎ、女性が家を守るという伝統的な考え方は、まだまだ根強い。しか
し、社会の賃金構造はそれを許さない。結婚適齢期の男性の収入は、激減 して
いる。それが、女性のご機嫌取りに疲れた男性を萌える趣味に向かわせる。女性
も適当な男性に巡り会える確率が低いため、女子会に走る。
カップルが減少する訳である。

スローシティ:地域固有の文化・風土を活かす都市
ヒューマニズム:人間中心の公共空間を、ゆっくり歩ける
スローフード:地域固有の食を、ゆっくり味わえる
関与:地域固有の文化・物語に、市民が関与(参加)できる
交流:ゆっくり話せる・観れる・癒される
持続性:市民のライフスタイル・意向を把握する

裏原や巣鴨は、物語に関与できる
交流型の業種(無駄話ができる)
顧客のライフスタイル・意向を把握した品揃え・サービス

街路市
商店街空き店舗対策にもなる
消費者のメリットは、
産地直送の商品を安く調達できる
普段出会えない農家の人と交流を楽しめる
「おまけ」を得たり、「値切る」楽しみがある

小布施の蔵の保存
セーラ・マリ・カミングス(外部の視点こそが大事→開放型コミュニティ)

神戸
市街地への観光客数は増加している
旧居留地連絡協議会
コミュニティ活動が魅力を生んでいる(神戸ルミナリエ、街角コンサートなど)
コンビニがまちづくりガイドラインを守る

街中は郊外商業施設に比べ、人為的バリアが存在しやすい
放置自転車、自転車を暴走する者
火を外側に向けて喫煙する歩行者
携帯電話の画面操作に夢中な歩行者
地べたに座り込む者
しかし、コストが掛かり、対策は簡単ではない
通行空間からパフォーマンス空間に変えて、愛着を持ってもらうのが近道か

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
やっぱり、わかりづらいかなあ。
読んでもらえばわかるでは、書評にならないのだが。
明らかに、自分のメモを公開しているだけになってしまったなあ。
でも、面白い視点がたくさん含まれている本なのです。

時間のある時に、商店街とか地方の経済とかについて、自分なりに考えを整理し
てまとめてみたい。それまでは、これでお許しを。

0 件のコメント:

コメントを投稿