書評、第2弾。
著者の槌田敦さんは、以前、別の本を読んで共鳴したことがある。それは、太陽
光発電の効率の話で、そんなものやめた方がいいという論旨の文の根拠であった。
太陽電池というものは、現在、シリコン結晶を利用したものが主である。シリコ
ンを掘削して精製して製品を作るのに必要なエネルギーは、その後に太陽電池が
もたらすエネルギーより大きいから、太陽電池など作らず、石油をそのまま燃や
した方がエコだと、そういうのである。
純粋にエネルギーの観点からだけ話をする明快さが心に残った。
詳しくは調べていないが、状況はその本が書かれた頃とそう変わらないはずだ。
世界的に太陽電池を普及させる試みが推進されているが、それは偽善である。な
ぜ、太陽電池を普及させたいかと言えば、仕事を作り出したいからであり、産油
国に牛耳られる未来を良しとしないからだ。所詮、政治なのである。...と思う。
こういうことを良く理解して、エコの活動には取り組みたい。
本当にその活動はエコと言えるのか。この本にも、そういうことを考えるヒント
が詰まっている。
章のタイトル
□牛乳パックはゴミ焼却場で燃やそう!
□リサイクルも環境を汚染する!
□自然を豊かにする、本物のリサイクルはどこにあるのか?
□分別収集運動でゴミの捨て場が枯渇する!
□恐るべき毒物・有機塩素と放射能をどうするか?
□自然食だけでは偏食の害でからだを壊す!
□炭酸ガスによる地球温暖化説には政治がらみのインチキがある!
□どんな科学技術でもエネルギー問題は解決できない!
□エコロジー運動は個人の倫理から社会の倫理へ
□環境問題に「毒物等物品税」を導入する
□未来の世代への責任を果たすために
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4796658939.html
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