2009年11月23日月曜日

教育は難しい

先日、ある先生に言われた。「授業って、まじめにやったことないんだよね。
だって、勉強は自分でやるもので、ああだこうだと格闘しないと身に付かないも
のだと思うんだ。」
前半は照れがあると思うので、額面通りに受け取らない方がいいと思うが、後半
についてはまったく賛成である。
勉強は基本的には一人でやるものである。さまざまな相互作用が存在するにして
も、発明は一つの頭の中で生まれる。理解も同様だと思う。だから私は一人で読
めばわかるように本を作る。一人で格闘してもらうために。
 
Numberというスポーツ雑誌を時々読む。特に監督論や指導者論があると、何か参
考になるところはないかと興味が湧く。ひとつ、オシムに関する話で憶えている
のが、理想と共に方法論を持たねばならないという件だ。彼の方法は、まず走ら
せ、走りながら考えさせるというものだ。サッカー選手にはそれぞれ個性がある
から、解答は一つではない。それぞれに合った方法を自分で見つけ出させる。そ
のための練習法を彼は多数用意しているというのである。
 
教育は斯くあるべきであろう。それぞれが解答を見つけ出せるような方法を用意
できれば一番良い。それが簡単ではないのだが。
 

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