2010年7月24日土曜日

はっきりと結果が出るものが好き

心理量は曖昧だからいやだ。そういう人はいる。生理量ならより確実に見え、物
理量なら、まず確かだ。だから生理量や物理量を計測する。
しかし、研究を聞いてみると生理量が何を表しているのか、物理量で何を表そう
としているのかの対応が曖昧であることは多い。
たとえば、リラックスがコンセプトの飲食店でアルファ波を計測してみよう。瞼
を開いたり閉じたりするだけで値が変わると言われるアルファ波のことだから、
単純ではない結果が出る可能性は大いにある。アルファ波はリラックスの指標で
あるという考えに囚われていると解釈し難い状況に陥る部分がデータに存在する
可能性はあると思うのだ。
リラックスとアルファ波の対応は、睡眠とか安静と呼ばれる状態で確認されたも
のだろう。ある状態ではうまく対応関係を表した指標が、別の状況でも有効とは
限らない。その有効性を確認するには....観察で、インタビューでリラック
スしているかどうか確認し、それと対応関係にあるかどうかチェックすることに
ならないだろうか。それなら、観察やインタビューをすればアルファ波を測らな
くてもいいことにならないだろうか。観察やインタビューに曖昧さが存するのな
ら、対応にも存することになり、アルファ波をリラックスの指標とすることにも
曖昧さが存することにならないだろうか。

まあ、生理量についてはド・シロウトである人間が書いたことだから、間違いが
含まれているかもしれない。しかし、生理指標や物理量というのは、計測は厳密
なような気がしても、こういった対応関係のギャップは大きい可能性があり、だ
から、そんなに偉そうな顔はできないのではないかというのが、心理量らしきこ
とばかりやってきた人間からの指摘になる。
 
学生たちよ。心理量を毛嫌いする事なかれ、と。

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