2011年3月8日火曜日

旅日記 <1> 動物と人間の違い→リビアの争乱

第6回海外研修旅行出発。
 
飛行機の中で、動物と人間の違いを検証する番組を見た。
言葉を理解する、道具を使う、相手の意図を読む。遺伝的プログラムのみに基づ
いて動いているという古い考えによれば、これらは人間と動物を分け隔てる壁の
ようなものであったはずだ。しかし、動物行動学の成果によれば、これらは動物
にも見ることができる特徴だ。そういう主張の番組だった。
その中で、チンパンジーが(ボスを決めるために?)声を上げ、争い、噛み付き
合いしているシーンが出てきた。その後で、人間が角棒を持って殴り合っている
シーンが出てきて、「人間も大して変わらないよね。」という内容のコメントが
あった。
 
チュニジア、エジプト、バーレーンと来て、リビアの内戦状態はしばらく続きそ
うであるが、それらのニュース映像にも同じようなものがあった。あんなに、憎
しみ合えるものなのだろうか。
 
経済が右肩下がりで、庶民の不満爆発。そこに破壊行為が起こるから、ますます
経済が混乱する。そして、お金が入ってこなくなればさらに不満が蓄積される。
そういうスパイラル。経済的に潤っていない人の方が競馬や競輪、パチンコを
やってお金を放出しているみたいな悪循環。
落ちるところまで落ちないと、抜け出す方策はないのだろうか。いや、もう経済
も行くところまで行っているから、右肩下がりだとすると、抜け出すことはでき
ないのだろうか。
 
以前参加したエジプトでの学会で、人が住むための土地と仕事を与えるために、
ナイルの水を使っている話があった。こういうことをやっていくと、結局は人口
爆発。ますます水が足りなくなる。
Lufthansaの機内で、子どもたちへのドネーションの呼びかけがあったが、それ
で子どもが救われるとますます食糧不足。その解決見通しがないまま寄付してい
いのだろうか。よくわからない。
 
身の回りだけ見ていれば、存在しない問題。しかし、地球規模で見れば確実に存
在する問題。それが石油やマグロの需給安定として語られる中で身近に感じられ
る。そういう問題についてきちんと考えないと、戦争に巻き込まれたりと、大き
な問題につながっていく可能性もあるように思う。
 
 さて、どうしていったらいいのだろう。

0 件のコメント:

コメントを投稿